アイデアや工夫を取り入れよう

デイサービスは限られた時間で、利用者同士のコミュニケーションを深めていく必要がある。気軽に話せる友達ができないと、利用を嫌がることがあるし、すぐに帰りたがる高齢者もいる。介護スタッフは交流を深めてもらえるよう、アイディアを出すことも重要な仕事なのだ。そして、レクリエーションをみんなで楽しむことは、交流を深めることに適している。協力し合ったり笑い合ったりすると、自然と信頼関係を築く事ができるからだ。デイサービスの利用者同士ばかりではなく、スタッフと高齢者の関係も深めていくことができるだろう。

実施するレクリエーションは、あまり複雑なものであってはならない。楽しむ前に嫌になり、参加しなくなってしまうからだ。誰もが気軽に参加可能で、簡単に準備できるレクリエーションに箸つかみリレーがある。箸を使って、箱の中に入っているものを空箱の中に移動させるだけのゲームだ。こんな単純なものでも、チームを作り速さを競うとなると盛り上がる。箱に入れるものはペットボトルのフタやトイレットペーパーの芯、新聞紙を切って丸めたものなど、箸で簡単につまめるものにしなければならない。リレー形式で、一人が運び終わったら次の人にバトンタッチしていけば、多くの高齢者が同時に楽しめるだろう。同じような方法で、新聞紙や模造紙を丸めて玉を作り、オタマですくい上げ移すゲームも手軽に行える。箱に入れるアイテムは、できるだけカラフルにしておくべきだと言われている。モノクロよりカラフルのほうが、見た目の楽しさがあるからだ。